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ジャンプ31号の感想
2006-07-04 Tue 09:18
 お久しぶりのジャンプ感想です。書いてない過去数週分に触れている作品もあります。今回の主な感想テーマは「バトルの勝敗から作者の価値観を知る」です。

●Dグレ
 遅ればせながら再開おめでとうございます。なんか絵柄が変わりましたね。巻頭カラーがピンクパープル?基調で、ジャンプでは珍しい感じが面白いです。
 蝋花に化けたフォーの言葉から作品テーマがわかります。人間関係至上主義とでもいいましょうか。戦闘技術を高めてそれを発揮することに喜びを見出すとか、自分の序列を上げたいとか、単に血が見たいとか、社会を変革するような思想に身を捧げたいとか、そういうのはないわけね。語弊のある言い方をすると「女性っぽい」です。
 そのテーマはもちろんいいんですけど、教団という設定が生かせないですよね、それ。個人の感情より組織が掲げる理念を優先して行動するのが、宗教団体に所属するキャラの醍醐味ですので。以前から、言葉の表面的なイメージだけで設定を作ってるような印象が全体から感じられます。でも絵の美麗さという最大の武器が生かせるのならそれでいいのかなって気もします。
 アレンの修行について。ブリーチの一護が内なるホロウを押さえられなくて苦労してた頃、内なるホロウを性欲に置き換えれば小中学生男子にとって身近な話になるというのをどなたかの感想で読んで、なるほどナルトの九尾なんかも全部それなんだなと思ったわけですけど。アレンの寄生型イノセンスも同じ性質のものなんでしょうか。男性作者さんと違って星野先生はそれを実体験を伴って理解していないからアレンにこの試練をどう乗り越えさせたらいいのかわかんなくて困ってるんじゃない?などと休載中は思ってました。ここでも「少年マンガってそういうものだ」というイメージだけで設定を考えてるような印象をうけるなあ。そんなわけで、アレンがどんな形でイノセンスをものにするのか期待してます。
 しかしラビたちが特攻しなきゃいけない理由はサパーリです。友達の仇討ちにしても。てゆーか任務で一緒になっただけなのに、いつのまにそんな深い友情を育んだんだろう。いや現実なら戦場で生死を共にしたら短期間でも家族みたいになっちゃうんだろうけど、フィクションではそれなりのエピソードを入れてほしいかなって。
 もし私が同じ状況におかれて友情を感じることってなにかな……たとえば旅先のレストランなどでメニューの字が読めず適当に注文したら、嫌いな物がきちゃって。でも仲間は仕事のこととか大事な話をしてて水をさすのも気が引けるし、黙って我慢するか、なんて思ったときに、隣の子が気づいて交換してくれたりしたらめっちゃ嬉しいです。その子のために命かけるよ!(それ友情……?)
 まあこのていどの本筋には全然影響しないような小さな描写でいいんだけど、ってことです。


●ワンピ
 正直さいきんはカクしか目に入らない……。
 サンジの再登場が印象的でした。この作品って敗北しても本人的にはそれほどデメリットがないんですよね。サンジは自分のある意味しょうもないこだわりで大事な戦いを負けちゃったわけですけど、それによって仲間の信頼を失ったり評価が下げられたりすることはないです。だから自分を変えようとは思えない→進歩しない。
 でも全てのキャラがそうかっていうと違います。サンジはメイン読者層の少年たちからすると年長ですし、ゾロほどではないけど「憧れるような存在」として位置づけられてるんじゃないでしょうか。そういう人は最初からあるていど完成されていて、むしろ成長のための葛藤をして悩んだり揺らいだりしている姿を描くべきではないキャラのようです。そう扱われているように私には見えます。
 ワンピはそういうポジションが絶対的で、なんとなくリーダーになっちゃうヤツ、なんとなく突撃隊長っぽくなるヤツ、なんとなく和ませ役、なんとなく世話を焼く係、みたいな関係が崩れることがありません。現実でもそういうのは自然と決まっちゃいますよね。ワンピの世界ではそれがどう努力しようとも絶対に越えられない壁となってます。
 それと似たような感じで、過去の経歴が強力にキャラを支配している。一卵性の双子でも育つ環境が違えば違う性格になるってヤツです。この過去があるキャラにしか言えないだろう台詞がたくさんでてきて、それがストーリー上で重要なキーワードになっていたりします。ぶっちゃけキャラの性格のバリエーションは驚くほど少ないんですけど、経歴に変化をもたせることでそれを感じさせないようになっています。面白いです。

●ナルト
 えーと……。サイは途中経過を抜きにすれば可愛い感じになって良いですね。
 この作品を主人公ナルトの成長物語として考えると、いま起承転結の承くらいですか。コミックス何巻目?と突っこみたくなる超スローペースです。サスケとの再会はひとつの山場だったわけですけど、第一部のラストとなんら状況に変化がみられません。同じこと繰り返されるのはさすがに読んでてツライなあ。
 いのがサイにブスといわれそうになったときのサクラの顔は素晴らしかったです。サクラを好きな男の子(ナルト)がこの顔をみてどう思うかが描いてあれば完璧だった。
 で、ナルト(とサクラ)のサスケへの友情について。サスケの考えが客観的に正しいかとか合理的かとか意味があるかとか、そんなのは関係ないでしょう。他人がみたらくだらないことでも本人にとっては大事なことってだれにでもあるじゃないですか。それを尊重しあうことから友達って始まるんじゃないのかなー! そこ全否定して幸せになるためのレールを敷いてやるっていうのは親子などの縦の関係の考え方だよ。
 私ならこう言います。「オレが大蛇丸より強くなって、うちはイタチを殺してやる。だから戻ってこい」

●リボーン
 ツナが自分から積極的に戦いに参加しようとする動機あたりをうまく曖昧に誤魔化されちゃった気分です。とっかかりを見失ってしまったかな。

●21
 神龍寺戦の「才能vs努力」な描写にどうにも違和感を感じていた私ですが、稲垣先生の公式サイトで氏の考え方を読んで、やっと納得がいきました。
 この世界で勝つための条件は以下のような感じ。

1:だれにも負けないことを一つでも持っている
2:それが勝敗を決するような状況を作るために策を練る
3:作戦を遂行できるよう仲間と穏便な関係を築き、チーム内で波風を立てない
4:メンバー全員が同じ目標をもち、自分の士気は自分で維持する

 1は、結果的にそういう特技があれば、べつに努力なしの才能オンリーでも全然かまわないってことです。巨深の水町は努力の天才と評されていて、努力の量や質が劣っていたから負けたわけじゃないですし。なにか目標のある人間で天才以外の人は努力なんかして当たり前、出来てるのが前提であり、それを生かすための創意工夫をするヒル魔の頭脳がアドバンテージを生むようです。本題はそこっぽい。
 というわけで、「才能vs努力」が描かれているわけじゃないなと感じました。

 神龍寺の主要キャラは「たしかに強いんだけど、いちど負けたらもっと強くなれそう」な匂いがしてるからなー。それでファンを納得させるつもりか、くそう!(笑)
 一休は負けた経験が絶対的に少ないだけで、それは本人の努力でどうにかできる種類のことじゃないしさ。モン太の名前をきいたりしてるのをみると、元の性格は悪くないですよね。今後の成長に期待できるキャラだ。
 雲水の限界は人を心底から憎めないことですか。弟を嫌いになれないから苦しんでるんだもんね。阿含の弱点は大事なものを大事にできないことですかね。一見Sっぽいけど、それじつはMだから(笑)。もうちょっと雲水と一緒にいて本音をぶつけあう形で仲良くするのが阿含の成長には必要かなと思う。でも雲水が成長するために必要なのはきっと、阿含から離れて弟が存在することをだれもしらないような場所で比較されずに活躍する、そんな経験を積むことではないでしょうか。どこまでいってもあちらを立てればこちらが立たずな双子にみえる。萌え。今後どうなるのか見守りたいです。

 てか今週の阿含のアップすげ怖! そしてこれだけ巻数を重ねてもセナが新しい表情をみせてくれるのも凄い。このあとダウンして試合終了まで戻ってこれなくなったりするんかな。それじゃエイリアンズ戦とかぶっちゃうか。

●銀魂
 ここ数週は最終回ラッシュでしたが、そのどの作品よりもイッパイイッパイ感に満ちているように感じる銀魂です。
 この作品のバトルで最終的に勝利するのは、連載開始当初は「信念の強い人」だったと思うんですけど、さいきんは「ある特定の信念をもつ人」になってませんか。人間的な成長とは、イコール銀さんと同じ考え方になることを意味するようになってきた。必然的に主要キャラがみんな似たような性格になるわけで、構造的な欠陥に陥ってるように思えてなりません。大丈夫でしょうか。
 あと空知先生のオヤジ臭い感性は少年マンガの美形キャラが表現するから面白いし懐古主義っぽい雰囲気もでて普段は良い方向に働いてるんですよね。性同一性障害とか時代の最先端をいくような(?)問題をとりあげると、オヤジ臭い感性は悪い方向に働いてしまいますよ。長所を欠点にみせてしまうようなテーマに自分から手をだすのは賢明とはいえないのではないかと……。

 つーかフェミニストって言葉の使い方まちがってるから。
 「女に手をあげない」って言葉は正確には「非戦闘員に手をあげない」って意味です。剣をもってない人間なら女性に限らず老若男女すべて手をあげちゃダメです。もし若くて健康な男性なのに「怖いから戦いたくない」という人がいても「男のくせに情けない」とか言ったらダメです、それは性差別です。そして自分の意志で剣をとって戦うことを決意した人間がいれば、老若男女を問わず戦士として一人前に扱うべきで、「女だから戦わない」のは性差別です。女性社員がいくらやる気をみせても昇進も昇給もさせない会社みたいなものです。土方はフェミニストではありませんよ?

●とらぶる
 ジャンプのラブコメらしい作品とはこういうのをいうのか。本人は恋愛のつもりでも実際はセクハラ、みたいな空気はあるんだが。面白いです。黒猫よりずっといい。楽しく読んでます。

●ブリーチ
 ルピ、ヘリコプター!?
 いや……バトルばっかで話あんまり進んでないんで……。グリムジョーが可愛くて仕方ない。

●ムヒョ
 いやティキに会う前から紛れもないストーカーじゃん、この子。普通の女の子とかいわれても困ります。ホラーな展開のときは凄く面白かったのに、その後がイマイチだなあ。好みの問題ですけど。ソフィーが最後に「実は可哀相な子」になったのも余計だと思いましたからね私。
 この作品で悪とされるのは「人を愛することを知らない人」でしょうか。愛さえあればどんな犯罪をおかしても心情的には許されるらしい。でもロージーが相手を許すのは自分の大事なものさえ無事なら他のことはどうでもいいからで、ムヒョが本当に重傷をおわされてもなお相手を許せれば立派なもんでしたが、むしろそれこそ描くべきだと思うんですが、そういう展開には絶対ならないことも予想できちゃうんですよね。ヌルイ。
 パンジャの攻撃を乗り越えて、だれか変化する? トーマスのときに成長したのは五嶺たんとエビスだったし、今回その役は梅吉なんだろうけど。脇役やゲストキャラばかりが進歩して主人公は据え置きか~。
 ……小さい子供がいる若いお母さんでさ、息子にヒゲやスネ毛が生えてくるのが嬉しくない人っているじゃない。「子供の頃がいちばん可愛いのに大人になるなんて悲しいこといわないでッ」みたいな。この作品からはそういうママの本音みたいなものを感じるなあ……いちばん強くて頼りになるムヒョが子供の姿をしているのを考えても、西先生にそういう気持ちがあるのは疑いようがないと思う。それならそれで面白い作品になりそうなんですけど(この作品やDグレのような絵柄で描いたら凄く良いテーマだよね)、ふつうの少年マンガみたいな主人公の成長物語って外見をしてるから変な感じなのです。

●エムゼロ
 主人公以外の男性キャラはすべて引き立て役ですか。この学校の女の子って恋愛したくても選択の余地ないよな。それでハーレム状態を作るのもひとつの手だとは思いますが、うーん、まだつまらないとは断定できないけど。ヒロインの友人のキャラは魅力的だし、魔法の設定も面白いし。主人公がウジウジした性格じゃないってだけで好感度が高いです。

●ネウロ
 私には異常なキャラクターを考えるセンスとかはないので、この作品はすべて期待以上の出来にみえるんだよね。評価不能。面白いですー。あ、人気投票の結果発表ありましたよね! 私は犯人部門でユキに10票、キャラ部門で早乙女社長に10票を投じました。もう悔いはありません。

●こち亀
 今週の面白かった~。

●村雨くん
 まだ11話目なのに同じ話ばかりがループしてるように感じる……。
 楓の存在がいろんなものを象徴してますね。今回の廊下での会話もアレすぎる。いくら高速詠唱(?)で会話してるから一般人にはきこえないといっても、ふつうに家に帰ってから話しても問題ない内容じゃないですか。それをあえて校内でやるっていうのは特殊な能力をもっている自分たちの凄さに酔いたいからとしか思えません。友人たちがキュルキュルいう音にわけがわからず「???」な顔をしているのを見るのは、そりゃあ気持ちがいいことでしょう。プロのスパイの行動じゃない。
 いや、わかるんですよ凄く。私もそういう話を書きたくなるんだ凄く。主人公が秘密をもってる系の作品をみると必ず妄想するシチュエーションのひとつです。でも書かないよ書かない書かない、絶対ダメ、そうでありたい。うああああああ!

●受験戦士一文字解(読切)
 けっこう面白かった。ノリがよくて。ビュティポジションの彼女も良い。オチが弱いかな、あれだけ名前を書くことを相手から強調されといて忘れるってことはないでしょう。

●もて王
 この掲載順はどうしたんですか、あがったりさがったり忙しいな。今週はドラゴンボールの戦闘シーンってよくできてるよなーと再確認しました。温子ちゃんが可愛かった。紋ちゃんも礼儀正しくて良い。こういう細かい部分で好感度を稼いでくるんだよね。

●みえるひと
 下水から脱出したら一気に面白くなってきた~。まだあと一歩が足りない感じ。最初に書いたように今回は感想テーマがあるんですけど、この作品についてはコメントすることがないです。よくわかんなくて。あえていえば精神的に自立して大人への階段をのぼっていくことを決意したキャラがバトルで勝つのかな。全員が子供だもんね。

●ツギハギ
 第二のタカヤになりたいとしか思えない迷走ぶりをみせております。もっと設定を生かしておくれ。なにか一本の芯を通せればいいんだろうけど。この作品のバトルはどうかというと、固定した価値観はないっぽ(最悪)。それを長所に転じてほしいです。

●ジャガー
 この世界の住民としか思えない感じの人を先日ネットでみつけました。自伝っぽいのを書いておられました。わりと有名だと思う。それを読んだ人の感想はだいたい「いろいろ考えさせられました」。ピヨ彦の実家訪問したときの「がんばろうと思いました」と同じだよなソレ。リアルはシャレにならないぜ。


 全部に感想を書くのはやめようと思います。今回もいくつか飛ばしました。うん、これいいわ。ここまで読んでくださりありがとうございました。
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